「座学だけじゃ伸びない」“擬似実務学習”で全員が実践的なスキル習得を実感!現場活用に大きな手応え
株式会社国際テクノロジーセンター様
従業員数: 106名
導入期間: 2ヶ月
課題:
座学だけでは実務に活用できない
内製研修の講師確保が難しい
導入サービス: ネットワークエンジニア・Ciscoコース
対象者: 新卒若手社員
公開日|2025.02.21
目次
課題─内製研修の限界。座学だけでは埋まらない“実務とのギャップ”
新條:エンジニア育成について、どのような課題を抱えていたか伺わせてください。
宮崎さん:元々社内で研修を完結させようとしていたのですが、講師を担える人材は皆現場で忙しい。そのうえリモート環境だと、受講者が本当に理解できているか見極めにくいんです。実際、「龍(ドラゴン)桜」という社内研修でネットワーク構築案件に対応した座学と各回毎に復習テストを実施していましたが、最終的に理解度テストでは、5人中2〜3人しか合格できないケースが発生していました。
それでも座学研修が終われば、次のステージの現場に参画することになりますが、どうしても“現場実務に結びつかないままでした。ネットワークエンジニアはフィールドワークのように、機器に触れたり、トラブルに対応する場面でスキルやノウハウが身に着くと思っています。しかし座学中心では、そこを補う手段が限られてしまう。次のステップに向けたきっかけをきちんと掴ませたいのに、研修と現場業務との間に大きなギャップがあることが課題でした。
山崎さん:理論を学ぶだけでは“わかったつもり”になりがちで、次のステージの現場に出るときの準備が不十分。そこをどう埋めるかが、ずっと悩みどころでした。
導入背景―ハイブリッドで高まる“現場力”への期待
新條:DIGITAL OJTの導入に至った背景をお聞かせください。
宮崎さん:リモートの座学とテストでは、実際の配線やコマンド操作といった実務面までシミュレーションしづらかったのですが、DIGITAL OJTなら疑似的にでも実践的な現場体験ができるのではと期待して導入を決めました。
具体的には、これまで「座学+テスト+実機演習」だったものを「座学+DIGITAL OJT+実機演習」に変更しました。導入における反対意見はほとんどなく、「これなら実務に近い経験が積めるかも」と好意的な声が多かったですね。
現場稼働中の受講者がついていけるかという懸念もあったのですが、進捗が遅れそうなときは状況に合わせた運営側のフォローもあり、最終的に誰も脱落しませんでした。また、従来なら座学研修をやってから一日だけ実機を触るという流れでしたが、“稼働中に段階的に経験を積む”というやり方こそが、より実務につながる学びになると実感しています。
山崎さん:従来の研修では、実機に触れるのがどうしても限られた時間だけでした。今回のように疑似的ではありますが実務に近い内容でステップを踏みながら実践するほうが、「現場でもすぐに活かせる」という声を受講者から実感として聞けるようになりました。

利用前後の変化―現場に直結するスキルとマインド変化の手応え
新條:導入後の成果や変化について伺わせてください。
宮崎さん:事前にパケットトレーサーで仮想環境を使っていたおかげで、実機演習では全員が時間内に課題を終えられました。講師も「ここまでスムーズにできるとは思わなかった」と驚いていましたし、受講者自身も大きな手応えを得たようです。結果、「次はネットワークの現場で働きたい」と名乗り出るメンバーも出てきたくらいです。やったことがあるという実感がモチベーションを高めたのだと思います。
さらに納期管理やコミュニケーションなど、インプットだけでは学ぶことができないソフトスキルも強化され、「現場でも同じように動けそう」という声も出ています。もちろん現場業務と並行して研修を進めるのは楽ではありませんでしたが、やり切ったという達成感は大きなモチベーションになったようで、私たちも次のステージの現場にスムーズに送り出せるレベルに近づけたのではと感じています。
山崎さん:研修前は負荷を心配する声もありましたが、終わってみれば、中堅メンバーにとって本気で成長するためのトリガーになったように思えます。実践的なレベルの経験が積めたことが、想像以上に効果的だったのではないでしょうか。

今後の展望―設計フェーズ&サーバー構築にも広がる視野
新條:今後さらに取り組みたいことがあれば教えてください。
宮崎さん:今回はネットワークが中心でしたが、受講者からは設計フェーズやLinuxサーバー構築などにもチャレンジしたいという声が上がっています。これまでの内製研修は、座学が中心となっていましたが、DIGITAL OJTなら実践的なタスクを稼働しながら経験を積める。せっかく実践的な現場体験で手応えをつかめたので、次のステップでも引き続き活用したいですね。今後も“現場に直結する”学習体験を増やし、社員のやる気とキャリアパスをしっかり支えたいと思っています。
山崎さん:概念だけでなく、実務の動きに則したスキルを身につけられるのがDIGITAL OJTの一番の魅力だと感じています。実際、同じような課題を抱えるSES企業は多く、経営者や研修担当の方々にDIGITL OJTをご紹介すると、大変関心を持っていただけます。これからもっと活用の幅を広げていきたいですね。