わずか15営業日で微経験エンジニアの案件アサインに成功。採用難を乗り切るDIGITAL OJT活用法

パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社様
従業員数: 1737名
導入期間: 1ヶ月
課題:
即戦力エンジニアが採用できず、微経験層まで拡大したい。
経験が浅いと案件アサインが難しい。
導入サービス: 開発エンジニア・Javaコース
対象者: 新規入社・微経験エンジニア
公開日|2025.05.27
今回はDIGITAL OJT開発エンジニア・Javaコースをご導入いただいたパーソルエクセルHRパートナーズ株式会社システムテクノロジー本部 エンジニア採用部 部長 岡 修平様、システムテクノロジー本部 エンジニア採用部 石田 康朗様にお話を伺いました。
※案件アサイン:正社員で採用したエンジニアに対して派遣先を決めるという状態を指します
目次
採用市況の急変と育成型採用へのシフト
新條:まずは御社が置かれていた状況や抱えていた課題について伺わせて下さい。
石田さん:ここ数年で、即戦力のエンジニアの採用が急激に難しくなりました。一方で、得意先であるSIerのお客様からはこれまでどおりのスキルセットを求められていて、やや経験が浅い方だと案件アサインが進まないケースが増えていたんです。とはいえ、採用目標を達成するためには、どうしても対象者を微経験層まで広げる必要がある。その分、入社後に配属難易度が上がったり待機が発生したりして、エンジニア本人も当社側も負担が大きい状況でした。
そこで新たに育成型採用の仕組みを整えて、短期間であっても就業先で活躍できるレベルまで上げようと考え始めたんです。これまではEラーニングなど座学中心の手段を使っていたのですが、実務で活かせる段階まで到達するかどうかが見えづらかった。特に、派遣という働き方では、配属先での成果がすべてなので、研修内容がそのまま実務に結びつくかが重要なんですよね。こうした背景もあり、より実践的な育成方法を探していたところでした。
岡さん:経験の浅いエンジニアが今後さらに増えることは見えていたので、早めに育成体制を固めなければと考えていました。

営業で活きる実践的な内容が決め手
新條:その中で「DIGITAL OJT」を導入いただいた経緯を伺わせてください。
石田さん:決め手になったのは実務寄りの内容をスキルシートにきちんと書けることです。座学だけだと、どうしてもお客様に実際経験がどれほどあるのかを尋ねられた際に説得力が弱い。私たちもエンジニア本人も、ある程度は手応えを感じていても、いざ提案段階になると具体性が欠けてしまうことが多かったんです。
一方、DIGITAL OJTのJavaコースでは、コードの設計・実装からエラー対応、タスク管理など、一連のプロセスを案件形式で学べると聞きました。そこまでリアルに取り組めるなら、就業先に対して「ちゃんと実践しました」と胸を張れる。短期間のうちに待機を解消する見込みが出てくると感じ、導入を決めたんです。
そこで入社後に配属先が決まっていなかった微経験エンジニアにJavaコース120時間を15営業日で受講してもらい、就業先へ出せる土台を作ろうと決めたんです。実際にコードを書いたり、エラー対応をしたりといった内容をスキルシートに反映できるため、これなら就業先にも伝わりやすいと感じました。
ソフトスキルまで含めたフィードバックで即アサインを実現
新條:導入後の具体的な成果を教えてください。
石田さん:入社した月の月初から月末までの約15営業日でJavaコース120時間を完走した結果、そのエンジニアは無事就業先が決まりました。実務に近い研修をやりきった事実がスキルシートで明確になったことが大きかったです。
また、技術面だけでなく、研修中のコミュニケーション手法やタスク管理の進め方など、いわゆるソフトスキルについても丁寧にフィードバックを受けられたことが大いに役立ったと本人から聞いています。派遣の場合、就業先でいかにスムーズに活躍できるかが重要なので、短期間のうちに実務レベルを少しでも身につけてもらえるのは本当に助かります。他の研修だと技術習得が中心になりがちですが、チームでの作業進行やコミュニケーションの取り方まで学べるのは大きいですね。今回の成功だけでなく、中期的にも活躍できる基礎を作れたと感じています。

採用力強化への期待やさらなるスキルアップへの期待
新條:今後「DIGITAL OJT」をどのように活用していきたいとお考えでしょうか。
岡さん:まずは今回のようなエンジニア待機の早期解消がきちんと成果につながった点を踏まえ、就業中のエンジニアのスキル向上にも広げていければと思っています。これまではEラーニングが中心で、正直どこまで身についたか見えづらかったですからね。
また、労働市場には微経験層がますます増える傾向があるので、「実務と直結した育成を受けられる」ことが、求職者から選ばれる会社になるための大きな要素だと考えています。今後もDIGITAL OJTを活用し、スキルアップと採用力の両面で貢献してもらえたら嬉しいですね。